フェーズフリー型津波避難施設

応募対象の概要

静岡県下田市は約20分で街の中心部に津波が到達すると予測されている。現状として山に避難することになっているが、下田市は高齢者が多く逃げ遅れる人がでると考えられる。そこで住宅や商店が並ぶ地区にある下田郵便局を津波避難施設に建て替える計画だ。日常的に利用されることで人々の防災に対する意識が高まると考える。

フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント

東日本大震災以降、各地に多くの津波避難施設が作られた。しかし災害時の利用のみで日常においての利用はほとんど考えられておらず、街から浮いた存在となっている。津波避難施設を非常時に円滑に利用するためには、日常的に利用し地域住民に防災に対する意識付けが必要であると考えられる。そこでフェーズフリーを津波避難施設に応用し、日常的に利用できるよう計画した。郵便局としての利用と非常時に使うスロープを日常的に開放し地域住民の運動やコミュニケーションの場となるよう考えた。またスロープや階段を四方に設け非常時には一度で多くの人数が登れるようにした。その結果入り口が増え表裏のない地域に開かれた津波避難施設となった。
日常時 フェーズフリー型津波避難施設:日常時
施設は四方向からアクセスできる小高い丘のようになっている。丘の上の郵便局は配達業務に加え、行政サービスの代行窓口として機能し、地域の拠点として住民が日常的に利用する。低層部は隣接する商店街と連携し、テイクアウトしたものを自由に飲食できるカフェテリアやマルシェなどとして機能し賑わいの拠点となる。
非常時 フェーズフリー型津波避難施設:非常時
地域の拠点として日常的に利用している為、非常時に住民がスロープを利用してスムーズに避難できる。建物はスキップフロアとなっている為、避難者の属性に応じて緩やかに分散しながら避難所運営を行うことができる。また浸水を免れた郵便局の更衣室、宿直室、トイレ、シャワーなどの機能を避難者に提供することができる。