BOCCO emo

応募対象の概要

「BOCCO emo」は、ロボットと付属のセンサなどを連携させて使用する家族をつなぐコミュニケーションロボットです。
スマホアプリとロボット間で、メッセージのやりとりができるほか、センサ情報をスマホに通知することも可能。時にはメッセンジャーとして、時にはコンシェルジュとしてあなたの家族の暮らしを見守ります。

フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント

Wi-Fiなしで携帯回線での利用が可能。セットアップいらずで電源を入れればすぐに使い始められます。
高齢者は愛らしいロボットに話しかけるだけで、家族とのコミュニケーションが可能となるため、有事の際に直接電話ができないとき、助けを求めるときに活用できます。またBOCCO emoは別売の部屋センサや人感センサと組み合わせることでお部屋の状態や生活の動きをやさしく見守ります。温度や湿度を測り、熱中症などの危険があれば、BOCCO emoから声をかけて部屋にいる人に教えてくれます。BOCCO emoが声をかけたは内容は離れた家族のスマホアプリにも届きます。
日常時 BOCCO emo:日常時
スマホアプリにメッセージを入力すると、遠く離れたBOCCO emoが代わりに話してくれます。メッセージの返信はロボットに話しかけるだけ。スマホ操作になれていない家族とも双方向でのコミュニケーションが可能です。
非常時 BOCCO emo:非常時
BOCCO emoに話しかけるだけで、離れた家族にメッセージを送ることができます。体調不良や有事の際、体が動かなくても、スマホが使えなくても、声で助けを求めること、状況を伝えることが可能です。
カテゴリ
C
被害のレベル
03
プロブレムの種類
活用タイミング
汎用性評価
68 /100点
汎用性

日常時・非常時のバランスが取れた汎用性が提供できている。音声・テキストでのメッセージ伝達や、各種センサでの見守りにより日常時の「Why」、ネット回線を使用し電話が使えないときにも安否確認ができることで非常時の「Why」が評価されている。また、日常時・非常時を通じて子どもやお年寄り、視覚障害のある方などが簡単に利用できるデザインとインタフェースにより「Who」が高く評価されている。

有効性評価
70 /100点
有効性

家族のコミュニケーションを円滑にする点で「日常時QOL」、災害時に連絡を取り合うことができる点で「非常時QOL」が高く評価されている。各種センサからは情報を自動で送受信でき、音声とテキスト情報を相互に変換し伝達することも可能。「機能面デザイン」に加え感情移入しやすく、インテリアにマッチする「情緒面デザイン」も優れている。日常時と非常時の使用方法が同一であるため「場面理解」や「限度認識」性も高く、またゆるやかなコミュニケーションを誘発することで「価値共有」も高く評価されている。

総評

一般的な家庭用コミュニケーションロボットは、音声や表情、動きによる対話が中心で、家族どうしの連絡やコミュニケーションに役立つ機能は限られている。BOCCOemoは、日常時の気軽なコミュニケーションの延長として、インターネットまたは携帯電話の回線を使用することで、日常時も非常時も子どもからお年寄りまで、ロボットを介して家族全員が参加できる通信手段となる。また、別売の部屋センサや人感センサと組み合わせることで、遠方の家族が部屋の状態や生活の動きを見守ることができ、有効性を高める拡張性も備えている。

http://総評(BOCCO%20emo)
受賞者コメント
「BOCCO emo」は、スマホを持たない家族間のコミュニケーションツールとして誕生したが、ロボットに話しかけるだけで家族とのコミュニケーションが可能となるため、有事の際に直接電話ができないとき、助けを求めるときに活用できるものである。
スマートスピーカーが広まりつつある昨今、Voice User Interfaceについて自分たちなりのアプローチができないかという思いのもと開発がはじまった。高性能な音声認識技術を搭載し、スマホの有無や使用環境に縛られず身近な存在として日頃から利用できるコミュニケーションロボットとなった。
ユカイ工学株式会社
受賞者プロフィール
ユカイ工学株式会社