wemo ウェアラブルメモ

応募対象の概要

腕に巻いて使用できるシリコンバンド型の「ウェアラブルメモ」です。シリコン素材に独自のコーティングを施すことで、油性ボールペンで書け、消しゴムや指で消すことができ、何度でも使用できます。看護師など現場で活躍する人向けに、記憶することへの物理的/精神的なストレスを軽減します。

フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント

日常生活でどんなときでもすぐにメモがとれ、違和感なく常に身につけられて自然に目に入るため、書いたことをすぐに思い出すことができます。素材にシリコンをつかっているため耐久性に優れ、水に濡れても書いた文字が消えることなく、また指で強くこすると消せすことができます。そのため、緊急時、災害時、避難時など、紙が使いづらい、消しゴムがない状況下でも使用することができます。
日常時 wemo ウェアラブルメモ:日常時
シンプルなデザインで、違和感なく身につけることができます。医療や看護、現場作業などでとっさにメモが取り出せないとき、瞬時にメモができるので、メモ帳を1日何十回と出し入れする煩わしさを解消できます。また、腕にメモがあることで、うっかり忘れがちなやるべき事を自然に思い出すことができます。
非常時 wemo ウェアラブルメモ:非常時
濡れるとふやけてしまう紙のメモとは違い、水に濡れても書くことができ、消えることもありません。また、腕にしっかりと装着できるため、野外でも風でメモを無くすこともなくなります。水に濡れても消えないので、重要な情報を失念することなく、非常時の業務に集中したり、避難生活をおくることができます。
カテゴリ
C
被害のレベル
02
プロブレムの種類
活用タイミング
汎用性評価
78 /100点
汎用性

メモを取るという生活・学習・仕事での欠かせない行為をウェアラブルにしたことで、場所を選ばず記録できることから、日常時と非常時の「Where」が非常に高く評価されている。いつでも書き込め、すぐに見返すことができるため、日常時と非常時の「When」も評価が高い。水に強く、風で飛ばされない、そして何度も書き消しできることは、日常時・非常時を通じた、「Why」の評価を高めている。巻く、書く、消すというシンプルな使い方は人を選ばず、「Who」の評価にもつながった。

有効性評価
70 /100点
有効性

メモ帳をウェアラブルにすることで、カバンやポケットから取り出す手間を省き、無くしてしまう不安が解消できることが「日常時QOL」を高め、困難な環境下における「非常時QOL」も向上させている。表面素材と加工の工夫により書き消しできることは、「機能面デザイン」でも評価され、装飾を省いたシンプルな仕上げが身につけるプロダクトとして「情緒面デザイン」の評価にもつながっている。こうしたデジタルに頼らないメモのあり方を拡張するアイデアが「開発促進」と「新規創生」でも評価を高めている。

総評

一般的なメモ帳は紙製で、カバンやポケットから取り出して使用する。小さなものは無くしやすく、水や風に弱い。wemoは、手首に巻いて使うメモで、書き消しができ、いつでもすぐに見返すことができる。ウェアラブルであることが汎用性を高め、シンプルで清潔感のあるデザインは、病院や介護施設などで、常にメモでの記録を必要とする看護士や介護士、デジタルに頼れない様々な仕事現場で役立つものである。日常時は、仕事上の記録や生活の備忘録として、非常時は、復旧作業の現場における記録、避難所生活での情報確認に活用できる。

http://総評(wemo%20ウェアラブルメモ)
受賞者コメント
wemoウェアラブルメモは、肌に直接メモしている看護師さんの手をみかけたことが開発のきっかけとなった。「いつでも どこでも 書ける 思いだせる」をコンセプトにした“身につけるメモ帳”として、開発当初よりフェーズフリーの特長をもち、医療関係者をはじめとして、現在は介護や建築の現場、ADHD、認知症の患者にも使われており、さらにレスキュー、消防、その他様々な現場でも活用されている。
株式会社コスモテック 代表取締役社長 高見澤友伸
受賞者プロフィール
株式会社コスモテック 代表取締役社長 高見澤友伸