布製調理器具 WILLCOOK HO-ON

応募対象の概要

国際特許技術である布製ヒーター「HOTOPIA」を用いて、食材を加温・保温出来るバッグ。「HOTOPIA」は面状で発熱する為、対象物を省エネルギーで効率的に温める事ができ、電子レンジのような温め機能を屋外でも簡単に使用する事ができます。

フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント

普段使用しているバッグに、国際特許技術である布ヒーター「HOTOPIA」を用いて、加温・保温機能を付与しました。赤ちゃんの離乳食やランチ時のおにぎり・レトルト製品などを温められます。災害時においても同様の機能を使用でき、ライフラインが止まってしまった場合や屋外でも、温める機能を使用する事ができます。
日常時 布製調理器具 WILLCOOK HO-ON:日常時
男女共に使用出来るデザインを目指しました。ワンマイルバッグとして携帯、お財布、鍵を入れられるサイズ感、コンビニで購入したおにぎりや赤ちゃんとのお出かけ時の離乳食加温など、ウォーマー機能を普段使いのバッグで使う事が出来ます。
非常時 製調理器具 WILLCOOK HO-ON:非常時
日常時の使い方を非常時でも同様に使用します。非常時はなかなか温かい食事を取れない事も多い為、不安な気持ちを少しでも温かい食事で和らげられたらとの思いを込めて開発しました。普段から使用しているものが同様の使い方で災害時も使用出来るところがポイントです。
カテゴリ
C
被害のレベル
02
プロブレムの種類
活用タイミング
汎用性評価
62 /100点
汎用性

普段使いのバッグに食料を温める機能を付加することによって、さらに活用機会が増えることから、日常時の「When」が評価されている。また、外出先で購入した常温の食料や乳児の離乳食を簡単に温めて、より美味しく食べることができるため、日常時の「Why」が高く評価された。さらに、自宅での停電時や災害時の避難所で、支給された常温のパンやおにぎりなどを温めて食べられることから、非常時の「When」と共に「Why」で評価が高くなっている。

有効性評価
59 /100点
有効性

コンパクトな布製バッグで簡単に食料を温められることから「日常時QOL」が高く評価されている。非常時の不安な気持ちを温かい食べ物で和らげることができるため「非常時QOL」も評価された。国際特許技術の加温・保温機能を活用した点で「機能面デザイン」が評価されている。また、必要な時にバッグの中に入れて温めるだけという容易な使い方が「方法理解」につながった。人に勧めたくなるような新しい技術の活用で「新規創生」と「価値共有」も高い。

総評

一般的なポータブルバッグは、単純にものを収納して持ち運ぶことを目的としているが、WILLCOOKはそこに「温める」という機能を追加することで、日常時と非常時に同じ新たな価値を提供するものである。日常時は、外出先での離乳食やおにぎり、レトルト食品などを温めることができ、非常時には、避難所で支給された食料を温めることもできる。こうしたシンプルな機能で、少しでも温かい食事をとることができれば、非常時における不安解消の一助となるのではないかと期待される。

受賞者コメント
糸1本1本が発熱する布ヒーターで人々の日常がより良いものとなるアイデアを日々考える中で生まれた製品。普段から使用しているアイテムに組み合わせる事で、普段使いのバッグが「ポータブル電子レンジ」のようになれば、「いつも」をより良くでき、災害時、ライフラインが止まってしまった場合や屋外でも温める機能を使用する事が出来ると考え開発をスタートさせた。電熱線の保温機能バッグはあるが調理出来るバッグは世の中にないので、布を高温にする事で起きる課題や安全性について日々模索し検証を行い、形にするまでに3年かかった。
株式会社WILLTEX
受賞者プロフィール
株式会社WILLTEX