スマート街路灯

応募対象の概要

NECの「スマート街路灯」は、まちの賑わいや安全を守る新たなインフラとして日常時と災害時でご活用頂けます。日常時には、カメラ、サイネージ、ネットワークを活用して街に溢れる様々な情報(データ)を収集し、活気ある街づくりにも貢献します。また、災害時には帰宅困難者向けへの情報を提供し安全安心なまちづくりを支援します。新たなまちのインフラとしてにぎわいのある安全、安心な社会の実現に貢献して参ります。

フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント

NECの「スマート街路灯」は、LED照明以外に通信機器、カメラ、スピーカー、サイネージ、センサー機器がセットとなっており、IoTネットワーク化で街路灯の一元管理が可能。製品は、既存の街路灯に機器を追加することでスマート街路灯に変更できるフレキシブル性、ニーズに合わせてセンサを組み合わせられる拡張性、様々な情報を発信できるコミュニケーション性が優れてます。日常時は、調光・不点検知などの「持続的なインフラ運用」、FreeWi-Fiスポットとして「繋がりやすい街づくり」、カメラによる「街の見守り」やサイネージからの発信で「賑わい創出」が可能。非常時は、サイネージから避難指示を発信し混乱防止と迅速な安全を確保にも貢献。
日常時 スマート街路灯:日常時
<リアルタイムに街を可視化し安心して暮らせるまちに>
カメラとAIを組わせて人流を予測しまちづくり・賑わいの創出に貢献。各センサにより異常発生前の街路灯メンテナンスを効率化。調光コントロールによるCO2の削減。FreeWi-Fiスポットとして活用すれば、「繋がりやすい街づくり」にも貢献。
非常時 スマート街路灯:非常時
<災害状況をリアルタイム街路灯に連携し、災害時の安全を確保を>
カメラおよび、センサー機器により、リアルタイムに水害被害を把握。河川水位をリアルタイム配信することも可能。危険が発生した場合は、アラート通知およびサイネージに危険を表示させ、迅速な住民避難に貢献します。
カテゴリ
D
被害のレベル
04
プロブレムの種類
活用タイミング
汎用性評価
73 /100点
汎用性

街路灯をネットワーク化して情報発信やコミュニケーションの可能性を広げることで日常時の「Why」の評価が高くなっている。得られた情報の活用による普段の賑わい創出により「Where」と「When」、Free WiFiスポットとしての活用ができることで「Who」も評価されている。災害や事件・事故の発生時には、設置されているカメラとセンサー機器により、被害状況を確認し、アラート通知とサイネージで情報発信できることから、非常時の「Why」が高く評価されている。

有効性評価
67 /100点
有効性

街路灯に人と街を繋ぐ新たな役割を与え、情報発信やコミュニケーションの可能性を広げることで「日常時QOL」が評価された。街路灯からのリアルタイムの情報が、災害状況の把握につながり、避難を促せる点で「非常時QOL」を高めている。既存の街路灯にカメラやセンサーなどの機器を追加することで、機能を拡張することもできるため「機能面デザイン」の評価が高く、「開発促進」にもつながる。さらに、カメラとAIを組みわた人流予測が、まちづくりや賑わい創出に貢献するなどの点で、「新規創生」として評価された。

総評

街路灯は、一般的に夜間の歩行者や運転者のために路面を照らすものであるが、これらをネットワーク化して一元管理することで、フェーズフリーな価値を生み出すことができる。日常時は、カメラとAIを組み合わせることで人流を予測し、まちづくりや賑わいの創出に、非常時は、リアルタイムで水害などの状況を把握し、地域住民の避難を呼びかけることなどができる。既存の街路灯に機器を設置して、カメラやセンサーを取り付けることで、新たにネットワークを構築でき、情報伝達やコミュニケーションのつながりを増やして、更に汎用性を高めることができる。

受賞者コメント
NECの「スマート街路灯」は、街の賑わいや安全を守る新たなインフラとして、日常時と災害時でご活用いただける「フェーズフリー」製品である。日常時には、モニターやカメラ等を活用した商店街の店舗紹介や、年齢層に応じたクーポンの案内等で、活気あるまちづくりのお手伝いができる。一方、災害時には、地元住民や帰宅困難者に地元自治体からの災害情報を提供し、安全安心なまちづくりのご支援ができる。スマート街路灯を新たなまちのインフラとしてご提供し、賑わいのある安全、安心な社会の実現に貢献する所存だ。
日本電気株式会社 組込・IoTビジネス推進統括部
受賞者プロフィール
日本電気株式会社 組込・IoTビジネス推進統括部